イジられないキャラで生きる選択の行方。

人をイジるが、イジられるのはキライな人。

人には結構色々言うが、言われたくないタイプの人。

 

これは私の付き合いの長い友人の話。

彼は人をよくイジるのだが、イジられると怒るのだ。かなり優しい冗談じゃないと通じない。

そのため、あまりに「イジられる経験」が不足しているようで、免疫がない。ソフトなイジリも許容できないみたいだ。

共通の友人もたくさんいるのだが、やはり誰も彼をイジらない。

別に積極的にイジられキャラにならなくても良いと思うのだが、適度にイジられる可能性(許容)が無いとやはり少し問題では?とも思う。

 

その問題とは、おそらくフィードバックが得られないのだ。誰も本音を言ってくれない。

そんなキャラクターは長い人生では不利に働く。

最近仕事の悩みがあるということで、話を聞いていた。

話をしていると「ん、勘違いでは?」と思うこともあるけど、怒るから言わないことの方が多い。そのためフィードバックを得られないので、全部自分自身で考え、評価することになる。

彼の評価は自己採点なのだ。他人からの評価という要素が抜け落ちている。

彼の自己採点は「甘め」なので、世間の評価とのズレが生じている。

その積み重ねの結果、友人達との年収に差が出たりして納得がいっていない。

 

よく「偉くなると誰も怒ってくれないから〜」を聞くことがあるが、偉くなる前からそうなのである。

間違った道を選んだ時に誰も教えてくれない。到着した時に初めて間違っていたことに気付くハメになる。

 

自分を守るための頑丈な鎧は彼を守っていないのだ。

良質な感想や時に批判は目的地へのナビゲーターでもある。

 

冗談が通じないキャラを貫くと、冗談では済まない結果が待っているかもしれない。