少年野球はクソだった。
私が所属していた少年野球チームは少子化と野球人気の下落により、現在は母校の生徒だけでは人数が足りなくて、地域の小学校の3つのチームが合併したらしい。
私の時代には1学年上のチームは人数が多すぎるので、2つのチームに分割されていた。1学年で2つのチームが作れたのだ。時代は変わった。
少し思い出して書こうと思う。
僕は、野球自体は面白いスポーツだと思いますけど、日本で少年野球〜高校野球の監督をやっているようなオッサンに未だに多い?精神主義かつ根性論かつ上意下達の文化はクソだと思っています。いちいちベンチのサインを伺うような人間に子どもは育ってほしくない。 https://t.co/98yaS62U77
— 田端@田端大学塾長である! (@tabbata) 2017年8月13日
私は高校野球はやっていないので、少年野球(小学生)をやっていた頃の話である。
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私は転校生であり、小学4年生から母校の生徒の同学年のみで構成されたチームに入った。
少年野球に入った時にすぐに指摘されたことがある。
髪型だ。
「長い」と。
私がいた少年野球チームの世界では、「坊主」または「スポーツ刈り」が当たり前であり、それよりも長い髪をしているといちいちイジられる。
「長いなー、切ってこいよ」とか、
「カッコつけている」などと言われるのだ。
最初に大人のコーチがそれを言ってくるものだから、チームメイトも便乗して言ってくる。
なので床屋に行った後に野球に行くのは嫌だった。
当時から「(一般的には普通の)髪型が野球に何の悪い影響があるのだ?」と考えていたので、私は散髪後でも他のチームメイトよりも長髪のままだったからだ。
坊主やスポーツ刈りは絶対に嫌だったので、拒否し続けていた。
先述したように私は転校生であり、元々いた小学校は野球クラブなどに入っている人は身近にいなくて、「野球やる=坊主」みたいな環境ではなかった。
それが転校先では「野球やる=坊主(短髪)」の世界だったのだ。
私は適応できず、在籍期間中一度も髪を短くしなかった。
途中からイジられることもなくなったが。
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また、私の在籍していた少年野球クラブは、実は親からの評判が良くなかった。
しかし転校生だったので、親もその情報を知らず、私が入った後に知ることになる。
少年野球はクソだった。という題名なのだけど、以下に理由を書く。
【監督、コーチを含めボランティアだが、結局は自分が楽しみたいだけ】
大人の中には「子供達に楽しくスポーツをやらせたい」という気持ちの大人もいただろうが、「プロの監督、コーチの真似事」をしたい大人のパワーに押され、あまり参加しなくなるような気がする。
また、この「ボランティア」が曲者で、お金を支払わない替わりに「協力や参加」を求められる。
(母親曰く)「それならお金を払うほうがマシである」
【野球に時間を投下できる親が際限なく企画をする】
野球は通常は土日と祝日にあるのだが、来るコーチは毎回ほぼ同じで、野球に対して投下できる時間が多い大人だ。
そうすると今度は「平日に朝練しよう」とか言い出すのである。
終いには「朝練に来ないやつはレギュラーになれない」と新たなルールも追加された。
洗濯をしなければいけない母親には迷惑をかけた。
そしてコーチの奥さんは「おしぼりを出そう」とか「飲み物を用意しよう」とか無限に手間を掛けようとしてくるようだ。
【夫がコーチ、そして息子が選手をやっている母親の幅の利かせ方が強い】
積極的に参加している家族の母親は、休みの日に旦那も子供達もみんな野球をやってしまって暇なので、ほぼ毎回来るようになる。
来るだけではなく、中にはプレーについて指図をしてきたり、自分の息子の待遇についても口を出していたと聞く。
今思えば、毎回参加しているコーチの息子達は、ほぼみんな花形であるピッチャーを経験していた。
当時はあんまり上手くないチームメイトもピッチャーをやっていて「なんでだろう?」と思っていたけど、あれは監督から親への配慮だ。
一方で私の父親は野球クラブとは全く関係を持たず、母親も兄弟の世話があるので時々しか参加できなかったのだが、それも反感を買っていたらしい。
私は内野手のレギュラーだったのだが、他の親からすると全然積極的に関わろうとしない人の息子がレギュラーなのが気に入らないらしく、母親に「何度も嫌味を言われた」と後になって聞かされた。
※少年野球では外野よりも内野の方が球がよく飛んでくるので、外野<内野というヒエラルキーがある。
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プレーについても無意味なヘッドスライディングや全力ダッシュは必要とされた。
私は元々そういうことをやらされる時に嫌な顔が出てしまうタイプで、一部のコーチから嫌われていた。
「子供らしさがなく、かわいくない」と。
結局、私も「あるコーチ」にことあるごとに嫌味を言われ続け、頭にきて辞めてしまった。
辞める時には理由を言わなければならず、
「◯◯コーチにずっと目の敵にされていたのは気付いていたけど、エスカレートしてきて頭にきたので辞めます」
と正直に伝えた。
後日、そのコーチは私の自宅にスーツ姿で謝りにきたが、もう辞めると決めた以上やる気にはなれず、謝罪は受け入れたがそのまま辞めてしまった。
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野球自体は楽しくやっていたし、チームメイトとも仲良くして今でも交流がある友人もいる。
しかし、これ以降、私はチームスポーツをやることはなかった。
一部の暇な親が「監督、コーチ、サポーター」として幅を利かせまくる。少年野球の感想はこんな感じだ。
私の周りでも、高校野球が好きな人は「気合い」とか「逃げたら負け」とか根性論が本当に好きである。
一般的には無意味な全力ダッシュは彼らにとっては意味があるのだろう。
[追記]
本当にたまたまツイッターのタイムラインを見ていたらこれがあった!
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— NewsPicks (@NewsPicks) 2017年11月5日