ショッピングモールの閉店を見て失業が理解できた。

近隣にショッピングモールが3つほどあり、ローテーションで行くのだが、先日行ったモール内の店が閉店していた。

たまに閉店をしているのだが、そのほとんどが

「これ、なんの店だっけ?あぁそんな店あったよね」

という感じの店だ。

あまり人気がない店でスタッフも暇そうにしている店が、一定の期間を過ぎると撤退している。

客としては新しい店が何の店なのか気になる。

 

★★★

 

そしてこれを思い出した。

社会が発展するためには時代に合わなくなった会社が倒産したり、不必要になった産業で働いていた人が失業するのはどうしても避けられないことで、そういった衰退産業を補助金や不必要な規制などで延命するよりも、むしろ倒産や失業を積極的に受け止めて、それによって余った労働力が次の成長産業にスムースに移れるような仕組みを作るべきでしょう。

日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門

藤沢数希 著

 

日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門 もう代案はありません

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特に誰も必要としていない(もしくはごく少数)の店舗が残り続けるよりも、新しい店が入ってくれた方が客は全然嬉しい。

人気のない店のスタッフは暇そうだし、場所も人材も価値を提供できない状態になっている。

おそらくスタッフの努力の問題ではなくて、出店した場所か売っている商品(もしくは両方)が悪いのだろう。

ショッピングモールの様に店がいくつも集まる場所は興味のない店は来店しても一瞬、もしくはほとんど素通りされる。そして1度つまらないと判断されてしまうと再来店は難しい。

ショッピングモールの利用者から見れば、その店はあってもなくても同じ。もしかしたら新しい店が入る可能性を消しているのでマイナスである。

なので、

・働いていたスタッフは他の店もしくは他の事をする。

・場所は新しい店に譲る。

・新しい店が良ければ客は喜ぶ。

である撤退は正しい選択だと思う。

 

 「ショッピングモール側がテナントに金を渡し(賃料の減額など)、客はいないのに延命し続ける」をやられたらやっぱり客のためにはならない。

 

「ミクロで正しくてもマクロではそうとは限らない」合成の誤謬があり、全てに当てはめるのは難しいとは思うけど、ショッピングモールというミクロの世界ではやはり人気のない店の撤退は正しい。

合成の誤謬 - Wikipedia