将棋の若手棋士は研究にコンピューターを多用している。

以前、棋士の年齢という文章を書いた事があるのだが、その時からタイトル保持者が変わった。昨日新王座が生まれた。

羽生さんから勝利した新王座はテレビでも活躍している中村太地六段!また若手である。

ちなみに王位も今年の8月に菅井竜也七段が羽生さんから奪取している。

羽生さんはとうとう1冠(棋聖)だけとなった。

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AIなどのテクノロジーとの相性は若い人の方が圧倒的に良いのだろう。

 

体力、脳の若さ、勝ちたいという情熱(お金も含む)、独身であり自分の時間を自分の為に使える、などなどは新しいモノに適応する時に大いに影響しそうだ。

 

勝敗がわかりやすく、規制の少ないことはAIなどの技術への適応が上手な人に有利になっているように思える。例えば「コンピューターを使った研究禁止」とか将棋連盟が言い出したら勝率はまた変わってくるのだろう。

 

私は勝率が上がっている20代と下がっている40代とのちょうど間の30代。意識して適応しなければいけない世代かなとも思う。

私の周りにも新しいテクノロジーをなんとなく嫌い、「習字」や「そろばん」などのアナログを急に評価し出した人もいる。

きっと自分のよくわからないモノへの拒否反応なのだと思う。

将棋でもベテラン棋士が「コンピューターに将棋を教えてもらうくらいなら辞めた方がマシ」というような趣旨の発言をしているという記事を読んだ事がある。

本音は「もうよくわからないからついて行けません」だろう。

「これからは日本語、英語はもう終わりで、ロシア語の時代です。勉強してください」とか言われたら誰だって面倒だと思う。でもやらなきゃいけない場合もある。

大きな変化が起こりそうな時、私がまだ30代だったことは幸せなことだ。なんとかついて行きたい。