日本で長時間労働(低生産性)が当たり前となったのは時間が余っていたからではないか?と思った。

農業の収穫量を増加させたいとする。

ブラジルの場合

面積広い

開墾して畑の面積を増やす

収穫量増加

 

日本(日系移民)の場合

面積狭い

1面積あたりの収穫量を増やす

収穫量増加

と「解決策が違う」との内容の記述がある。

しかしこれは日本人は賢いという話ではなく、身近な解決策を採用する傾向にあるという話のようだ。

実際、子供をたくさん生むことで労働人口を増やす傾向があったようで、1人あたり収穫量は低いとのこと。

[参考文献] 自分の時間を取り戻そう ちきりん著

 

 

 

★★★

 

アイスランドは人口が少ない国だ。(約33万人)

なので、夏の繁忙期は観光客に提供する食事をビュッフェスタイルで提供するなどセルフサービスにしている。

 

反対は人の多い中国。(約13億7000万人)

交通マナーが悪い中国は、上海万博や北京オリンピックを開催するにあたり、交通マナーが悪いままでは外国人を呼べないので、国民に交通ルールを守らせる必要があった。

その時に採用した解決方は、

市内のほぼすべての交差点に交通警備員を配置するという人海戦術

これは人口の多いアジア的な問題解決法であるとのこと。

[参考文献] 中国私論  橘玲

 

橘玲の中国私論---世界投資見聞録

橘玲の中国私論---世界投資見聞録

 

  

★★★

 

人間にはファスト思考(直感)とスロー思考(理性)があるという。

「考えるという行動」は意外と身体的にも精神的にも負荷がかかるようだ。

なので基本的には人間は考えることはあまり好きではなく、すぐ思いつくことで解決を目指すのだろう。

 

人が余っているなら人を使い、土地が余っているなら土地を使うのだ。

 

★★★ 

 

そんな中、日本で長時間労働(低生産性)が当たり前となったのは時間が余っていたからではないか?と思った。

 

「仕事であれば家族との時間を犠牲にすることは悪ではないという文化」が残っている日本では時間投入は必然。(他国との相対的に時間は余っている)

昭和の時代は今ほど女性も社会進出しておらず、職場の実態などもよく分からないので、帰りがいくら遅くとも「仕事だから」の一言で相手を納得させることができたのだろう。

しかし、労働市場からは昭和的な考え方の人(年上の人)から退場していくので、平成の考え方が主流となるこれからは仕事人間は許されない(モテない)かもしれない。

人口減少、少子高齢化、家族関係の欧米化?により1日の中で仕事だけに使える時間は減少する。

結果、生産性向上というか効率的に目的を達成することは必要なスキルとなるだろう。

 

...ただ、速く終わらせても家に帰りたくない人はたくさん居そうなので、新たな問題が発生しそうな予感がする。

日本の家族は「父親が夕方に家に居るのが当たり前」のように設計されていないのではないか?

私の友人も早く帰ると「いろいろ手伝わされるから」と、時間を潰しているようだ。

妻との関係が悪い、娘に嫌われている人もいるだろう。

その場合、結婚制度の変更やお手伝いさんが当たり前になるなど、家族のあり方を変えなければいけない。

その時も簡単に思い付く身近な解決策をまずは採用するのだろう。

 

[追記]

https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2017/09/0919.html

だそうです。